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2011年11月28日月曜日

Alain Silberstein KRONO ALARM

Alain Silberstein KRONO ALARM
ケース37.5mm×42mm×10.5mm

アランシルベスタインのKRONOALARM(クロノアラーム)です.アランシルベスタイン!なんというすばらしい響きでしょう.このブログには全く似つかわしくない高級時計ブランドですが,実はこのような多機能アナログ時計やデジアナ時計もたまに作っています.ヤフオクで中古を入手したとはいえ,普段5千円程度の時計ばかり購入している自分としてはかなりの散財となりました.

なぜ大金を出してまでこの時計を手に入れたのかといえば,この時計最大の特長である「多機能かつおしゃれ」に魅かれたことに尽きます.多機能時計はおしゃれというよりマニアっぽさが漂うものが多いですし,おしゃれ時計は機能的にはシンプルなものが多いので,多機能・おしゃれの2つが両立した時計はなかなかお目にかかれません.この時計をしていると,スーツの袖から黒と赤がちらりとのぞくわけで,それを見るたびに「特別な時計」を手にしている喜びに浸れます.それでいて,多機能なわけです.まさにこのために購入したのでした.

機能は2/100秒クロノ,アラーム,タイマー,デイトを装備し,特にタイマーはすごく使いやすいです.これだけならSEIKO 6M26もしくは7T32あたりでも十分対抗できますが,なんといっても新進気鋭の時計デザイナーアランシルベスタインによる作品です.他にない鮮やかな色使いがすばらしいです.プッシュボタンはプラスチック製で,下手するとオモチャっぽく見えそうですが,鏡面仕上げのベゼルと相まって,これが実にいいデザインなんです.文字盤は白ベースで上品なデザインですが,インダイヤルが3つもあるような多針時計は,文字盤がごちゃごちゃしますので,むしろ黒より白文字盤がマッチするともいえます.

この時計にはデザインのバリエーションがかなりあります.アランシルベスタインは,基本的にはすべての時計は限定モデルですので,少しずつデザインの違ったものを販売してきたのでしょう.

サイズ的には37.5mm径と,現在の時計事情からすると小さめですが,個人的にはこのくらいの大きさがベストです.厚みが10.5mmというのも装着しやすくてとても良いです.この数か月はこの時計ばかり使ってます.ラグ形状は丸みをおびたシンブルなデザインですが,私は革ベルトが大好きなので,ベルト交換が容易なこのデザインは大変良いです.オリジナルは白ステッチの茶色のカーフベルトが付いていましたが,ボタンの色に合わせて赤ステッチの黒ベルトに変えてみました.おかげでさらに派手になってしまいましたが...

最近はこのデザイン路線でいえば,GSXのSMARTクロノグラフがありますね.はっきりいってアランシルベスタインのパクリだと思いますが,まあそれはいいでしょう.しかし,SMARTクロノにはアラーム機能がないのです.やはり多機能時計・デジアナ時計マニアとしては,単なるクロノしかない時計にはいまいち魅かれません.実はGSXには,CITIZENの多機能ムーブを積んだSMARTコンプリケーション・シリーズもあります.こちらは機能的には大変魅力的ですが,革ベルトが付けられない,値段も高すぎる,ということでやはり購入対象とはならないところです.他には,IWC インヂュニア クロノアラームなども大変すばらしいですが,あちらはさすがに手が出せない価格帯ですね...

このKRONOALARMは,前の持ち主が1992年に購入したとのことで,もうまもなく20年選手となります.取扱い説明書によると,新進のデザイナーアラン・シルベスタインが日本製のクォーツ クロノグラフ ムーブメントの性能と機能に興味を持ち,日仏合同の世界最高峰のクロノグラフとして実現したのがこのクロノアラームです,となっています.マニュアルによると,Cal.3S10-I2Aとなっていますが,中身はCITIZEN Cal.3510のようですね.クォーツはETAなどより日本製の方が信頼できると思っているので,むしろ好ましいところです.

こちらはCITIZEN ATTESAです.同じムーブメントを使ってると思われます.

不満点はといえば,デザインを重視しすぎたがため?の使い勝手の悪さです.右下の金色のボタンは,実は竜頭なのですが,どうしようもないぐらい回しにくいです.なので時刻合わせがやりにくいですし,アラームはほぼ使えません.とはいえ,これが普通の竜頭だったとしても,アラーム合わせはかなり大変なので,これはデザインも問題というよりも,ムーブメントの問題といえるかもしれません.また,6時位置のデイト窓の上にインダイアルの針が重なっているので,デイトの読み取りもかなりつらいです.その反面,クロノは使いやすく,しかも2/100秒まで計れます.2時位置の針がグルグル回って面白いです.タイマーも,他のどの時計よりも使いやすいですね.ついでに言えば,クロノ針は,普段は秒針となっています.私はセンターセコンドが好きなので,これはうれしいところです.

2011年9月1日木曜日

TRANS CONTINENTS WORLD TIME C463

TRANS CONTINENTS WORLD TIME
C463-S002036
 ケース39×46.5mm×14mm

日本のファッションブランドTRANS CONTINENTSのデジアナ時計です.中身はCITIZENのC463ムーブメントです.トランスコンチネンツといえばCITIZENムーブを積んだ時計をたくさん出してますが,おしゃれなデザインのものが多いです.この時計もなかなかおしゃれですね.


これは横からみたところです.中古なので細かな擦り傷が多いです.サイズ的にはちょうどよい大きさですね.厚みが14mmですが,これはカーブガラスのため厚くなっているためで,平面ガラスだとしたら11mmくらいに相当します.

機能は,カレンダー,アラーム2つ,クロノグラフ,タイマー,ワールドタイム,バックライト(ELライト)と多機能です.ワールドタイム機能があるのが特徴ですね.バックライトも文字が青緑色に光って綺麗です.

難点は,ベルトが交換できないラグ形状になっていることですね.この時計のブレスの出来は悪くないのですが,革ベルトが好きの私としては困りものです.球面ガラスも個人的にはうれしくないです.また,せっかくの多機能も,使い勝手はいまいちですね.バックライト付きのデジアナとしてはプッシュボタンが4つ欲しいところですが,3つしかないので,ほとんどのモードで数値の順送りしかできません.まあ他にもこういう時計は多いのですが.

というわけで,全体としては悪くない時計なのですが,普段使いしたいかといわれると微妙です.しかし,デザイン的に捨てがたいし,バックライトがあるのも大きなポイントです.とりあえずガラス交換と,革ベルトに無理やり付け替えることを画策中です.

2011年8月24日水曜日

Tokyo Disneyland Watch

Tokyo Disneyland Watch
ケース39mm(ベゼル径)×46mm×13mm


Tokyo Disneylandで販売されていたと思われるデジアナ時計です.裏面にはMade in Chinaとありますが,Japan Mov'tともあるので,中身のムーブメントは日本製のようです.

オメガのスピードマスタープロフェッショナルX33にそっくりのデザインで,プアマンズ・X33といった趣ですが,全体的にやや丸みを帯びていて,秒針がミッキーの手になっているのがお茶目です.

機能はカレンダー,アラーム,クロノグラフ,タイマー,バックライト(ELライト)があります.バックライト点灯時にミッキーマウスの影が浮かび上がります.

私にとってX33はあこがれの時計ですが,中古で15万円くらいはしますので,とても買えません.この時計で代用しよう・・・と思いましたが,これを普段使いしたいかと言われると微妙ですね.デザイン的には悪くはないのですが,どうも質感がいまいちです.たまに着けたり眺めたりするには面白くていいのですが.

(写真出典: http://muramatsu.eshizuoka.jp/e598736.html )

こちらは本家のOMEGA X33です.チタン素材なので軽量ですし,やはり質感が全然違いますね.

2011年8月21日日曜日

MDC74565W


MDC74565W
ケース43.5×55mm×12.5mm

詳細不明のデジアナ時計です.裏面にMDC74565Wと書いてあります.かなり大きな時計で,本来は私の好みとは合わないのですが,腕に付けてみると意外と面白くていい感じです. PANERAI好きの人たちの気持ちが少しだけ分かったような気がします.大きい時計もたまにはいいものだと...

デザインはBELL&ROSSに似ています.少し前にBELL&ROSS BR03にデジアナの「タイプ・アビエーション」が出ましたが,この時計はさしずめプアマンズ・BR03といったところです.ケースや針の質感は悪いですが,文字盤のデザイン・質感は大変良いです.

機能は,カレンダー,アラーム,第二時間帯,クロノグラフ,バックライト(ELライト)があります.液晶部分の左端に,パックマンのような丸い物体がアニメーションするのが面白いです.
 
 
この時計は本来は金属ブレスですが,本気でこの時計を使おうと思って,わざわざ革ベルトを購入しました.ケースの質感がいまいちなだけに,ベルトも金属だとどうもオモチャっぽくなってしまうんですよね.革ベルトにしてなかなかよい感じになったと思います.
 

こちらはBELL&ROSS BR03 Type Aviationです.さすがに質感が全然違いますが,値段が100倍以上のため買えるわけもなく...

2011年7月21日木曜日

CASIO PENTA GRAPH / QUATTRO GRAPH

CASIO PENTA GRAPH DW-7200
幅41mm×縦44.5mm×厚み10.5mm(ベゼル径36mm)

CASIO QUATTRO GRAPH DW-7300

CASIOのペンタグラフ&クワトログラフです.このブログでは初となるデジアナでも多機能アナログでもない,単なるデジタル時計となります.とはいっても,非常にマニア度の高い,かつ,なかなか味のある多機能デジタル時計です.こういう液晶小窓がたくさんあるデジタル時計は,CYBEATなどの安物時計にありがちですが,こちらは非常にしっかりした作りになっていて,安物時計とは一線を画す仕上がりです.

PENTA GRAPHの方は5つのダイヤルがあって,QUATTRO GRAPHの方は4つです.機能は微妙に違っていて,PENTA GRAPHの方はカレンダー,アラーム,タイマー,クロノグラフに加えて,リコール機能があります.QUATTRO GRAPHの方はリコールがない代わりにデュアルタイムがあります.

デザイン的には,SEIKOでもCITIZENでもない,カシオだなあ,と思います.世の中に無数のデジタル時計がありますが,画一的なデザインのものばかりで,カッコいいのはあまりないですね.個人的に気になるのは,アクティブマトリクスEPDウォッチとか,HAMILTON パルソマティックとか,VENTURA MISS VV-TEC ALPHAあたりでしょうか.

2011年6月30日木曜日

ALBA EPSILON V085-5010


ALBA EPSILON TITANIUM V085-5010
ケース39×46mm×13mm

ALBAのEPSILONシリーズのV085-5010です.このEPSILONシリーズは,ケース素材にチタンを使っている点が特徴で,この時計もとにかく軽いです.現在も三針やソーラーなどの比較的おとなしめのモデルが発売されています.しかし,90年代は,EPSILONと言えばデジアナやクロノグラフのとんがったモデルが目白押しでした.

この時計のムーブメントはV085ですが,これはV083V084の後継ムーブメントと思われます.アラーム,クロノ,タイマーといったデジアナ定番機能に加え,バックライトが付いています.しかし,この時計に関しては,ムーブメントがどういうというよりも,全体のデザインがすばらしいです.

角型デジアナといえば,CITIZENのANA-DIGI TEMPやジェットボーイなど,マニアっぽさが魅力の時計が多いですが,この時計は,なかなか上品にまとめられています.白いアナログ針と周囲のインデックスがまず目立って,デジタル部分が控えめなのが良いです.それでいて,よく見るとギミック満載のデジタル窓が鎮座しているのは,デジアナ好きにはたまらない魅力となっています.実用面からも,デジタル部で時刻,月日,曜日がすべで常時表示されているのはうれしいですね.

ケースサイズの39×46mmというのは縦幅こそ短めですが,横幅39mmは角型時計としてはかなり巨大な部類に入ります.しかしベゼル部は幅35mmなのと,ガラス面に向かって斜めに傾斜が付けられているので,見た目は大きく感じないです.厚み13mmというのはさすがに少し大きいですが,ケースとブレスのデザイン・コンビネーションが非常に良く,全体としてみると塊感があってこれはこれでありかな,という感じです.しかもチタン素材なので,塊感はあっても重くないのがすばらしいですね.

不満点はというと,ケースの両サイドがサンドブラスト風の仕上げで,質感がいまいちなところでしょうか.この部分はヘアライン仕上げにしてほしかったです.それと,ブレスは実はステンレスなのですが,ここもチタンだとなお良かったですね.

角型で塊感のある時計というのはなかなか使いづらいものですが,この時計は,存在感がありながらも,軽くてやや上品なデザインなので,わりと普段使いできます.


この時計は,白文字盤も存在します.

2011年5月2日月曜日

FOSSIL DRT DT-4024


FOSSIL DRT DT-4024
ケース40×48mm(ベゼル径39mm)×13mm


このブログでは3個目のFOSSILのデジアナ時計です.FOSSIL blue BQ9167はオークションでたまに見かけますが,このDT-4024は非常に珍しいと思います.デジタル部は反転液晶でなかなかオシャレなデジアナです.秒針が黄色なのもいいですね.ガラス面は平面に近いカーブガラスです.

機能は,カレンダー,アラーム,デュアルタイム(第二時間帯),クロノグラフと標準的です.バックライトはありません.モードを切り替えるたびにピッという音が上昇していって,1周回ったら元に高さの音に戻るので,現在どのモードなのかが分かりやすいです.裏ぶたはねじ込み式なのはいいとして,なぜか摂氏と華氏の比較ゲージが記載されています.

ベルトを交換してみました.


それにしてもこのベゼルの黒い部分は,ALBA FIELD GEAR ホワイト・オンとそっくりですね.まさか同じ部品を使ってるわけではないと思いますが...


ALBA FIELD GEAR ホワイト・オン

2011年4月13日水曜日

Bulova Precisionist Tanglewood 96R141

Bulova Precisionist Tanglewood 96R141

嫁さんの時計その2です.
昨年,Bulovaより年差(1年間での誤差10秒以内),かつ,スイープ運針(16振動/秒)のクォーツムーブメントを搭載したPrecisionistシリーズが登場しました.
Precisionistのサイト: http://www.bulovaprecisionist.com/

このムーブメントはBulovaの親会社となったCITIZEN製とのことですが,クォーツでありながらスイープする秒針(普通のクォーツは1秒ごとのステップ運針)が大きな特徴で,これまでの機械式時計の特権がこの時計によって覆された,ということで一部時計マニアの間では大きな話題となりました.とはいえ,かつてのSEIKOのCal. 5S21,5S42や,最近ではポールスミスのファイブアイズなど,今までスイープ運針のクォーツがなかったわけではないのですが.それでも,現代の技術で年差クォーツとしてきっちり作られたムーブメントが登場したのはうれしいニュースです.真の(なめらかな)スイープ運針といえるのはSEIKOスプリングドライブ(とか,かつての音叉時計)だけだ,という意見もあるようですが,機械式時計だって8振動とか10振動なわけですし,16振動/秒は十分になめらかな動きに見えます.

当のCITIZENはこのムーブを搭載した時計を販売しておらず(機械式時計の売れ行きに影響するからでしょうけど),現状はBulovaだけの独占販売と思われます.私も良いデザインのモデルがあればぜひ買いたいと思っていたのですが,どうもメンズモデルはサイズが大きすぎるものばかりで買う気がしません.しかしレディースモデルの96R141は嫁さんの琴線に響いたようで,このたび我が家に3個目のBulovaがやってくることとなりました.私としても自分が着ける時計ではないですが,このデザインはなかなかイケてると思いました.なによりも,最新のスイープ運針を見るのはワクワクしますね!

さて,前ふりが長くなりましたが,このPrecisionist 96R141のケース,ブレス,文字盤,針の作りはすばらしいです.Bulova 26B2926R14の時にも思いましたが,ガワの作りは価格帯を超えてると思います.ざっと特徴を挙げると,316Lステンレスの複雑な造形のケース,36個のダイヤモンド,古典的なドルフィン型の長短針,ハサミをモチーフしたかのような秒針,マザーオブパール文字盤の周囲を囲むシルバーグレーのリング,その上に植字されたダイヤモンドとブローバマーク,キラキラ光る台座付きのダイヤモンド・インデックス,厚みがあって質感の高いブレス等々.全くすばらしいですね.唯一文句が言いたいのは,インデックスの外周にある細かなメモリのあるリングの質感がいまいちなことでしょうか.一応ラメの入ったパール色にはなってはいるんですけどね.しかしそんな細かなことは気にならないくらい,独特のデザインがすばらしいです.

この斬新なデザインは,時計のデザインというより,指輪やネックレスなどの宝飾品から来てるものではないでしょうか.女性用時計でダイヤモンド付きとなると,ケースの周りにぐるっとダイヤが付いたものをよく見かけますが,成金趣味っぽくてどうもいけません.この時計はあえて左右非対称にダイヤモンドを配置しているところが良いですが,ダイヤの指輪なんかでもこういうデザインはありそうです.文字盤もレディースモデルとは思えないほど凝ったデザインです.全体的には華やかなデザインですが,ブレスをあえて艶消し(ヘアライン加工)をベースとすることで,派手になりすぎず,いい感じになってると思います.

ブランド的にも,"Bulova"というのは,時計好きでもなければ日本ではほとんど認知されていないと思いますが,高級っぽい響きがしますので,この点でも良いですね.手ごろな値段の海外ブランドで高級感があるものを探すとなると,まずBulovaがいいのではないかと思います.中身がCITIZENだとは言っても,このデザインはCITIZENでは成し得なかったでしょうし,むしろ中身は外国製クオーツムーブよりも安心できるというものです.

2011年4月12日火曜日

Bulova Accutron York 26R14

Accutron 26B29のページより移動しました.嫁さんのAccutronの26R14です.さすがにデジアナではないです.

Bulova Accutron York 26R14

独特の形状で,ケース本体からブレスにかけて流れるようなデザインとなっています.これはYorkシリーズに特有のデザインで,他のどの時計とも違う感じがします.文字盤も白ではなく,黒文字盤+ダイヤモンドインデックスという,大人の女性向けのデザインです.しかもこの文字盤は平面ではなく,小さなピラミッドの集まりになっているんですね.各ピラミッドには細かい段差があって,緻密な作りになっています.光を当てると文字盤がキラキラと動く感じでとても綺麗です.ベゼルの両側にも3連ダイヤモンドが2組ずつ埋め込まれていて,とても華やかです.

文字盤以外にも手を抜いてない作りが随所に見られます.まず,風防は非常にゆるやかなドーム型のサファイヤクリスタルとなっており,傷つきにくい安心感がありますし,ケースとブレスはポリッシュとマット加工の組み合わせで,ギラギラしすぎていないのもいいですね.竜頭と観音開きバックルにはACCUTRONマークが彫ってあります.

機能としては,アラームもクロノもありませんが,秒針とデイト窓があって,時分針の先とインデックスの外側には夜光が塗ってあり,裏蓋もねじ込み式で50m防水を実現しており,女性向け時計としてはむしろ多機能な方で,実用的ですね.文字盤下部にSWISS MADEとあるので,おそらくETA社のムーブメントなのでしょう(もしくはRONDA製かもしれませんが...)

2011年3月29日火曜日

UNLISTED UL1095


UNLISTED UL1095
ケース38mm径×15mm


UNLISTEDのデジアナUL1095です.1,2年前に見かけて以来ずっと気になっていた時計なのですが,絶版になって入手が難しくなりそうになってきたので,思わずebayで落札してしまいました.

文字盤のデザインはなかなかオシャレで,全体がポリッシュされているので,まさにゴージャスなデジアナ,という感じです.サイズ的にもベゼル径が38mm程度と,ちょうどよい感じです.しかし,このラグ形状はいまいちです.一見普通に見えますが,ベルトと一体化しており,他のベルトに付け替えることができません.私は基本的に革ベルトが好きなので,ちょっといただけないですね.厚みももう少し薄ければ,というところです.

機能は,カレンダー,クロノグラフ,アラーム,バックライト(ELライト)と標準的で,中身のムーブメントは例によって2階建てデジアナです.デジタル部分の内周には細かな液晶が点いたり消えたりして面白いです.

この時計の存在意義は,ゴージャスであることとデジアナであることという,普通は相反する要素を組み合わせているところでしょうか.この路線で成功してるのは,個人的にはルイ・ヴィトンのタンブールQ118Fだと思います.こちらは高くて買えませんが...

LOUIS VUITTON TAMBOUR Q118F
(写真出典: http://item.rakuten.co.jp/e-shiba78/67052/ )

2011年2月24日木曜日

CITIZEN ANA-DIGI TEMP JG2090-56E

CITIZEN ANA-DIGI TEMP JG2090-56E
ケース 横32.5×36×8mm

CITIZENのアナデジテンプです.「デジアナ時計」という名を冠したブログとしては,避けては通れない時計といえるでしょう.1982年に発売されたCITIZEN サーモセンサーの復刻版ともいえる時計です.このモデルは右上のダイヤルの赤色の秒針が特徴で,比較的オーソドックスな(オリジナルのサーモセンサーに近い)JG2090-56Eです.海外モデルのようです.80年代のシチズンは,他に,デジアナランサーデジアナ ジェットボーイスポルテ ヨットなどのすばらしいアナデジ/デジアナ時計を数多く発売していましたが,復刻されたのはサーモセンサーだけですね.

このアナデジテンプは,色使いやケースの形状によって非常に多数のモデルがあります.同じCITIZEN系列でもオルタナ・シリーズやインディペンデント・シリーズなどからも出てますし,VAGARYなどの別ブランドからもこのムーブメントを使った時計が出ており,根強い人気を誇っています.私としてもずっと気にはなってたんですが,最近になってようやく入手したのでした.

機能としては,温度計!に加えて,カレンダー,アラーム,デュアルタイム,ストップウォッチ,バックライトがあります.

使ってみた感想ですが,まず,プラス面から言うと,やはりメカメカしいデザインが一番の売りでしょう.航空機のコックピットのように多数の計器が並んでるイメージで,見ていて楽しいです.機能面では,温度計は面白い!です.腕につけてると30度くらいの表示になってしまうのですが,机の上に置いておくと,室温が分かります.ストップウォッチ(なんと1/1000秒単位で計測可能)のモードに合わせると,右上の秒針が帰零するのを見るのも楽しいです.とはいえ,ストップウォッチモードでは秒針として機能するのではなく,1時間に1目盛りしか動かないのですが.バックライトは豆電球ですが,夜中に時間を読み取れる程度には明るいです.ケースサイズも角型で横幅32.5mmというのはちょうど良い大きさです.厚みが8mmというのも薄くていいですね.

次にマイナス面ですが,私にとっての最大のマイナス点は,普及しすぎている,ということに尽きます.近所のビレッジバンガードなどでも普通に買えてしまうので,いまいち所有欲が満たされないんですよね.実用面では,ベルトの曲がりが悪くて,腕にぴったりこないところが不満です.ベルトの付け根の裏側に曲がりを防止するような金属の板が貼ってあって,これが原因です.まあベルトを変えれば済むことではあるんですが.それとやはり,アナログのダイヤルが小さくて時間が読み取りにくいのが問題です.デジタル部も小さくて読み取りにくいので,時計本来の機能としては使いにくいですね.

と,マイナス面をあれこれ書いてしまいましたが,これほどマニアっぽいデザインで,いまでも根強い人気があり,普通に売られているというのはすばらしいですね.機能面としても,腕時計である以上は腕の温度を拾ってしまうのに,そんなことおかまいなしに温度計付きで売られ続けているのはどういうことかと(笑).これからもマニア向けのとんがった時計であってほしい,と思う次第です.

先日は面白いANA-DIGI TEMPを見つけました.この文字盤で丸形ケースに入ってるとは...
(写真出典: http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h153972207 )

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2011年2月11日金曜日

AGENDA AG-8521

AGENDA AG-8521
ケース43.5×51×15mm

AGENDAのデジアナAG-8521です.このモデルは文字盤外周の数値の色が赤,青,緑と3つのバリエーションがありますが,私のは緑のモデルです.

ベゼル径が43.5mmで厚みも15mmあり,かなりのデカ厚ですが,ラグ形状やベルトの形状が工夫されていて,腕の上でゴロゴロこともなく,ぴったりとした装着感です.ラバーベルトのせいか,重さもそれほどではありません(測ってみると104gでした).

この時計はなんといってもマッチョなデザインが最高にカッコいい!中身は2階建てデジアナの安物ムーブですが,どうしても厚みが出てしまうところを,あえて逆手にとってマッチョに仕上げています.それでいて,装着感を損ねないように,独特のラグ形状と斜め下向きにつけられたベルトで工夫されています.プッシュボタンがベゼルに食い込んでるデザインといい,独特のベゼルに大きなリュウズといい,すばらしいです.

機能は,カレンダー,クロノグラフ,アラームと標準的ですが,バックライトがあるのがうれしいです.デジタル部分が青緑色に綺麗に光ります.

2011年2月5日土曜日

SEIKO 5T52-0020 WORLD TIME LIMITED 2000


SEIKO 5T52-0020 WORLD TIME LIMITED 2000
(SEIKO BLUE PLANET SZYQ004)
ケース径37.5mm×厚み9.5mm

SEIKO WORLD TIME LIMITED 2000です.型番はSZYQ004でBLUE PLANETという愛称がついているようです.デジアナ時計好きの私ですが,軽くて着けやすい&オシャレなので,最近はこの時計の出番が多いです.

この時計はSEIKOが2000年に発売した2000個限定モデルですが,限定モデルだけあって,かなり気合の入った作りとなっています.まず,素材はケース・ベルトともにチタンで,非常に軽量です.
ブライトチタンではなくあえて普通のチタンの色合いを生かしたデザインとなっています.

ケース・ベルトのデザインは斬新です.ケースとベルトは1点で接続されている独特の形状ですし,ケースの外側に掘られたワールドタイムの都市名といい,青のリュウズに丸っこいプッシュボタンなど,今まで見たこともないようなデザインです.

しかし,ケースは気合が入った作りとなっているのに対して,文字盤は非常にオーソドックスで,長針&短針も白くてのっぺりとしていて高級感はみじんもありません.とはいえ,これがむしろ若者向きでオシャレでいいのかもしれません.ケース&ブレスのチタンの色合いに対して濃紺の文字盤,白い針と赤い針がうまくマッチしてますね.

ムーブメントは5T52で,1980年代からあるものですが,ワールドタイムとアラーム機能があって実用性が高いということで選ばれたのでしょうか.クロノグラフ機能がないあたりも潔い感じで,まさにビジネスマンのための時計といえるでしょう.以前には「ビジネスタイミング」というシリーズにも5T52が使われていました.

赤い針がローカルタイムの都市を指し示しており,12時位置に小ダイアルでローカルタイム時刻が表示されます.6時位置にも2針のダイアルがありますが,こちらはアラームと基準時刻表示です.ここを第3時間帯表示とすることも可能です.アラームはワンタイムアラームとデイリーアラームがあります.8時位置のボタンがワンタイムアラームで,ボタンを押すたびに現在時刻から1分ずつアラーム設定時刻が進むので,タイマーがわりに使っています.5回押せば5分のタイマー開始となります.

個人的にはワールドタイムのアナログ・ムーブメントは5T52よりも6M15の方が直感的で分かりやすくて(とくにアラームの操作が)好きですが,ワンタイムアラームだけはこちらが上ですね.アラーム音もなかなか心地よいです.

2011年1月21日金曜日

UNIONBAY UNBM5255

UNIONBAY UNBM5255
ケース42×47.5×16mm

UNIONBAYというアメリカのファッションブランドのデジアナ時計です.結構デカ厚ですが,かっこいいです.ベルトはジェランチャの22mm幅のフラットレザーに変えています.

機能は,カレンダー,クロノグラフ,アラームと標準的ですが,なんといってもバックライト(ELライト)が付いてるのがうれしいです.液晶部分のデジタル表示も非常に特徴的で面白いです.中央部の両側にひし形のマーカーが10個あり,これが常に点いたり消えたりしています.クロノグラフ動作時はこれが1/100秒計になっていて,めまぐるしく動きます.

中身はアナログモジュールの上からデジタルモジュールを重ねた「2階建てデジアナ」です.裏ぶたにはJAPAN MOVTとありますが,どこで作っているんでしょうか.
U.S. Polo Assn. US8211
(画像出典: http://www.amazon.com/U-S-Polo-Multi-Function-Ana-Digital-Chronograph/dp/B004ARW5A2/)

U.S. Poloからも同じムーブを積んだ時計が出ていました.